TOF備忘録

日頃のこんな私事があったを伝えたい。

ScanSnap S1500 フィードローラーが溶けて悪戦苦闘

 


我が家の断捨離に必要不可欠なScanSnap,少しづつ読み取った画像が歪むことが増えていて気にはしていたが,突然紙送りが出来なくなった。メンテナンスカバーを開けて最初は気付かず,フィードローラーを触って溶けているのに気付いて驚いた。こんな故障があるとは思わなかった。

修理方法がネットにないかと「ScanSnap ローラーが溶けた」などで検索した結果。以下のサイトにたどり着いた。S500で機種が違うがScanSnapシリーズで同じ構造だった。以後はこの記事に頼り切った。

 

「Scan Snap S500フィードローラー交換」

https://p--q.blogspot.com/2019/07/scansnap-s500.html

 

S1500の分解がまず分からなかった。底面以外にネジが見当たらない。外装化粧カバーはどうするのかと思ったら,カバーは全て嵌めこみ。後の祭りだが,外す際気を付けていれば爪を折って組み立て後の隙間を作ることもなかった。部品も固定用の嵌め込みが実に多い。上記ブログ記事が参考になったが,ネジを取っても部品が外れない,もしくは固定ネジがない。

 「フィードローラーはシリコンにした」

上記ブログでは純正の部品購入をされていたがまた溶けては堪らない。別ブログで使えるとあったシリコンチューブを選んだ。これなら溶けないだろうと内径6㎜外径12㎜のシリコンチューブを探した。ローラー用ではないチューブなので正確な紙送りへの影響は心配だった。

シリコンケーブル Φ6×Φ12㎜ 1m ¥1131 そんなに要らないがAmzon でこれが一番短かい。 

最後の組み立て時,ローラー軸に嵌めると「隙間ばめぐらい」で容易に左右にスライドできる程度だった。

 

「分解,制御基板部の取り外し」

PCマザーボード取り外しを行った経験があるので,基板上のソケット取り外しは難しくはなかった。

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最初,シールドの金属囲いをずらすだけで作業を行おうとした。それが間違いで金属板の端でケーブル被覆が剥がれてしまった。細いケーブルで絶縁テープも巻けずこのような状況になってしまった。最初から面倒だが金属板の穴を通してケーブルを抜いていた方が楽だった。

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やっとフィードローラー軸を外しかかったところで止まってしまった。参照のブログでプラスチック歯車の矢印で示したフックを持ち上げると,歯車が抜けるはずなのだが抜けない。散々力を掛けたが抜けない。そのうち歯車が壊れてきた。軸端の溝に抜け止めフックが引っかかっていると思い,外し方を考え2週間ほど考えあぐねてしまった。結論は強制的に軸から歯車を抜くことだった。駆動ベルトを外し,歯車と筐体の間にマイナスドライバーを差し込んで持ち上げた。軸にプラスチックの弾力で嵌っていただけであった。外した歯車はフックが折れてなくなり,ベルト抜け止めのカバーが割れたこの状態になってしまい,組み立て時は接着剤の世話になった。

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S1500とS500の取り付け構造が変わったのだろうか。

排出部側のフィードローラーは歯車を外して,その後のシリコンチューブ取り付けは簡単だった。上記ブログにあるローラーのスポンジの輪は機種の違いか元々なかった。

上部のフィードローラー軸分解は,上記ブログが無ければ分解できないのではと思える構造で,どのように調べたのだろうと思うノウハウだった。

あれやこれやで途中,戸惑い,嫌気などで一ヶ月ほどかかってしまった。

完成は黄橙色のフィードローラーがこのように白くなった。

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組み立て後は外装のプラスチックに隙間が出来たが,動作は上出来で無事読み込みができた。嵌め込みで位置決めが出来ているためだろうか。

 

ScanSnapのフィードローラー修理は完全分解に近く,大変だが「やってよかった」が実感だった。